治療の必要がない前立腺がん
前立腺がんには、臨床がんへと進展していくがんの他に、潜在がんや臨床的に意味のないがんがあります。
潜在がんとは、生前に前立腺がんの診断を受けずに他の病気で死亡した男性が、解剖時に偶然に前立腺がんを発見されたもので、がん細胞が発生していても増殖や浸潤をしなかったがんです。一方、臨床的に意味のないがんは、がん細胞が増殖していても、約30?40年かけてゆっくり増殖し、進展するので、あえて治療を行う必要がないとされるがんです。
30歳代から前立腺がんを発症している人がいますが、そのほとんどが潜在がんで、臨床がんになるまでに30?40年ぐらいかかるといわれています。
現在、臨床的に意味のないがんと臨床がんとの区別はまだ明確ではなく、PSA値が高いために前立腺の生検を行い、がんが発見された人の前立腺の他の部位に、複数の潜在がんが発生している可能性のあることが指摘されています。