前立腺がんナビ

前立腺がんの特徴

ほとんどの前立腺がんは、前立腺の腺細胞が突然変異してがん細胞になり、際限なく増殖して周囲の正常な腺細胞を破壊していく病気です。

前立腺がんは50歳代までは少なく、男性ホルモンの分泌が減少する60歳代になると急激に増えます。前立腺がんは、原則的に男性ホルモンの影響下でのみ分裂や増殖ができるホルモン依存症がんで、女性の乳がんに相当します。そのため、前立腺がんの治療は男性ホルモンを遮断するホルモン療法が基本的な治療法になります。

前立腺がんが進行し、がんが大きくなって尿道や膀胱を圧迫するようになると、尿がよく出ない、トイレい頻繁に行きたくなる、残尿感がある、などの排尿障害が現れます。この自覚症状が前立腺肥大症と似ているため、前立腺がんは前立腺肥大症と間違えやすい病気です。

前立腺がんと前立腺肥大症は、中高年になるにしたがって男性ホルモンの分泌が減少してホルモンのバランスが崩れることが原因で起こる病気ですが、二つは全く別の病気です。前立腺がんは前立腺の外膜に多く発症し、前立腺肥大症は内腺に起こるのが特徴です。

しかし、前立腺肥大症の手術で切除した組織を病理学的に調べると、その20%?30%にがん細胞が発見されることがあります。これを偶発がんといい、前立腺肥大症と関係なく発生した前立腺がんです。一般的には、がん細胞とは人の周囲の正常な組織の間に調和を保たず、何ものにも依存せずに際限なく自立的に増殖すると定義されています。